4.通院の日々


こうして、病院通いの日々が始まりました。
しかし、何の知識も持っていなかったワタシは、気持ちが落ち込むことや不安が薬で解消する…ということがどうにも信じられませんでした。


それに、母乳をあげていたので、薬なんか飲んで大丈夫???
と、薬を飲むこと自体にものすごく抵抗があったのですが、先生に、ある程度長くかかるから飲み続けることが大事、授乳が心配ならミルクにしちゃえばいいし、この薬だったら、授乳してもたいした影響はない、と言われ、自分でも本やネットで「薬を飲んだら、こんなにラクになった!!」という事例を見たりしていたので、とにかくこの辛さから抜け出せるなら…と、飲み続けることにしました。

 

最初は抗不安剤でしたが、いろいろ試した結果、結局SSRI+頓服薬を飲むことになりました。

 

通院をはじめてから、パニック発作はだいぶ治まってきてはいたものの、ワタシを苦しめていたのは、典型的なパニック障害の症状、「予期不安」と「広場恐怖」でした。

 

 

【予期不安】
「またあの発作がおこるんじゃないか?!」と常に不安になる。「逃げだせないのでは!?倒れるのでは!?」と、次々不安になる。
パニック障害でない人でも、「この間車で気持ち悪くなったから、今日も心配だな」と、不安になることはあります。でも、ヤツに取り付かれている場合の不安は、そんな生やさしいもんじゃありません!! 本人の意思とは関係なく、「もうダメだ、死にそう!!」となるまで、ヤツが脳をいじくって認知をゆがめてしまうのです。

 

【広場恐怖】
「すぐには逃げられないんじゃないか?」「また発作が起きるんじゃないか?」といった予期不安から、拘束感のある場所や、密閉空間、すぐその場を離れられない状況を避けるようになります。
重くなると、外へ出ることすら困難になります。

 

 

このへんのワタシの薬を飲むことへの葛藤は、「パニックママでもいいじゃない」に描いてます

 

 

 

パニックママでもいいじゃない

青柳ちか/著

DHC