10. カウンセリングを受けてみて

 

カウンセリングというと、カウンセラーさんが黙ってクライアントの意見を聞く、みたいなイメージがあったのですが(アメリカ映画の影響でしょうか…)、聞いてみると、いろいろなタイプのカウンセリングがある、ということでした。

 

認知行動療法は、問題点を文字にして書いていきながら、カウンセラーと一緒に目標を設定し、きっちりと計画をたてて一つずつ課題をクリアしていく、というものだったので、こつこつと真面目な(笑)ワタシの性にあってるようでした。

でも、もちろん、行動の計画でなく、辛かったとか、なにか話をしたい日は、そういうカウンセリングにしてもいい、ということでした。

 

ここで、ワタシは曝露療法(エクスポージャー)に取り組むことになりましたが、これは、不安に自分を曝しつつ、行動をして、不安な場所への恐怖をなくしていく、というもので、「不安を少々感じながら行動した方がクリア感があるんじゃないか?」と、思っていたワタシの考え方と、非常にぴったりあいました。

ただ、今までは行動(曝露)をしていた時に出てくる不安にどう対処するか、がわからず、不安に飲み込まれてしまっていたので、うまく行っていなかったのです。

 

ここでワタシは、自分の不安度や感覚を、客観的に見るセルフ・モニタリングという技法を学び、不安が出てきた時にどのように対処するかを学びました。

そして、不安度に応じて、少しずつ苦手な場所や状況にチャレンジする曝露を、やりました。
なかなか、根気と勇気がいる作業でした。でも、確実に自分のチャレンジによって、自分の力で行動し、恐怖を克服したのだ、という感覚は、とっても希望を与えてくれるものでした。

 

低迷したこともありましたが、カウンセリングを受け始めた頃、こどもと一緒に電車一駅乗るだけでも、薬を飲んでいても恐怖と不安でいっぱいだったのが、1年後には、一人で地下鉄30分くらいはぜんぜん平気になり、日々の生活に「チャレンジ」と意気込まなくても不安を感じずに出来ることが増え、映画館を見に行くのも、不安より楽しみの方が勝るようになっていました。

 


具体的にワタシがどのようなカウンセリングを受けたか、ブログでも少し書いてます→
パニックかあさん子育て絵日記・カウンセリングカテゴリ

 

 

※注意・人それぞれ性格も違えばカウンセラーのやり方も違います。ワタシの受けたカウンセリングがそのまま他の方に当てはまるとは限りませんので、あくまでも参考として読んで下さい。